[天沢夏月]八月の終わりは、きっと世界の終わりに似ている。

読書の秋、みなさんは読書を楽しんでいますでしょうか?

 

今回は前回記事で紹介させていただいた

「そして、君のいない九月がくる」の作者である天沢夏月先生の

2017年1月に発売された、

八月の終わりは、きっと世界の終わりに似ている。

という作品について感想を書きたいと思います。

 

天沢夏月先生についてもご紹介している、

「そして、君のいない九月がくる」の感想記事はコチラからご覧ください。

 

あらすじ

高校二年の彼、成吾と、高校三年の彼女、透子の

夏休みの間の、たった40日間という短い恋物語。

 

過去の恋人と繋がる一冊の交換日記

高校二年の夏、心臓の病が原因で亡くなった彼女のことを

四年経ったいまも引きずっている彼。

彼女としていた交換日記の白紙のページに綴られていく新しい返事。

それは見間違えようもなく、透子の文字だった。

 

感想

筆者の感想

私個人的な感想と致しましては、一言でいえば ありきたりな話 だなと思いました。

 

ただ、話がありきたりとは言え、主人公と彼女の純愛には心打たれました。

前回の記事にも書きましたが、天沢夏月先生は青春群像を一貫して描いているそうなので

青春物語が好きな方にはおすすめできる作品です。

またこちらの作品も、先が気になって読み進めてしまう点から、

読書があまり好きではない人、読書を始めてみようという方に

おすすめできるかもしれませんね。

夏のお話なので、夏休みの宿題の読書感想文にもぴったりかと思います。

 

ですが正直、オチに関しては がっかり でした。

捻ってあるというよりは無理やりこじつけた感があるという印象です。

これはこれで、面白かったのですが、やはり少し物足りなさを感じました。

 

面白いと感じた点

とは言いつつ、この作品の中で特に面白かった話題がありましたので

その部分を紹介させていただきます。

 

親殺しのパラドックスのお話です。

( 親殺しのパラドックスは、タイムトラベルにまつわるパラドックスで、SF作家ルネ・バルジャベルが1943年の著作 Le Voyageur Imprudent(軽はずみな旅行者)で最初に(この正確な形式で)描いたお話のことです。 Wikipediaより引用 )

 

自分が過去に戻って親を殺せば自分は生まれなくなる。

そうとなれば親を殺した自分は存在しないことになる。

じゃあ、親を殺したのは誰だ?

と、世界が矛盾してしまうというお話。

これのせいでタイムトラベルは実現できない、という説があるそう。

 

なるほど、たしかに、と思うのと同時に

面白いことを知ることが出来た!と思いました。

 

読者の感想

 

最後に

読書というのは、物語を楽しむのはもちろんですが

私のように、いままで考えたこともないような話や、

そこまでいかなくとも、知らない単語を知るきっかけになったりと

学ぶことがとても多いと思います。

それこそが読書の本当の楽しみなのではと考えています。

 

読んだ本が自分の気に入る作風ではなかったとしても

読んだことが無駄になることはありません。

物語はずっと、読んだ人の記憶の中に残ります。

 

また、自分の好きな作風が偏っているということや、

自分の視野の狭さに気付く、いいきっかけになったと思います。

 

本との出会いも一期一会。

これからも素敵な物語との出会いがありますように。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

プロフィール

USAGI
USAGIライターうさぎ
写真撮影と読書が趣味のうさぎです。ブログを通じてたくさんの方に、素敵な風景や物語を知ってもらえたらいいなと思っています。
恋するうさぎという名前でお店もやっています(´っ。• x •。c` )♡
初心者ですが、よろしくお願い致します♪

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